PROJECT 「GEO HP」
地中熱ヒートポンプシステム
地中熱ヒートポンプシステムとは?
地中熱ヒートポンプシステムは、「地下(地中熱)を熱源および冷熱源として用いて効率的に冷暖房を行うシステム」です。では、以下に詳しい説明を致します。
地中熱について
■地中熱とは?
「地中熱」あまり聞きなれない言葉ですが、現在、自然エネルギーとして世界規模で普及しています。
「地中熱」は、主に太陽エネルギーが地表から地中に伝わり地下に蓄積された熱であり、火山活動等によって地下に保持された「地熱」とは区別されます。
地熱が高温であるのに対し、地中熱は、地表から徐々に地下へ浸透する熱であるため、低温であることが大きな違いです。
■地中温度は、年間を通して一定
「地中熱」は、夏季の莫大な太陽エネルギーよって地表から地中に蓄積されて、徐々に地中深部に伝わっていきます。そして外気温が低い冬季に、蓄積した地中熱を徐々に地表面に放出します。一般的に地下10mを境としてそれより深い場所では、外気温の変化によらず一年を通じてほぼ年平均気温と同じ一定温度を保つとされており、他の自然エネルギーに比べ非常に安定したエネルギー供給が可能と考えられています。
ヒートポンプの仕組み
ヒートポンプの仕組みについては、VTRを参考にご説明致します。
① 地中約100メートルのUチューブ内の採熱媒体が地中熱によって暖められます。一般的にこれを「採熱」と言います。
② 採熱媒体が蒸発器に熱を与えます。この時、蒸発器内で低沸点の液体が蒸発して低温の気体となり、コンプレッサーに入ります。
③ 低温の気体はコンプレッサーで圧縮されて高温高圧の気体となり、凝縮器に入ります。
④ 高温高圧の気体は、凝縮器内で出力媒体に熱を与えて液体に戻ります。
⑤ 膨張弁で減圧されて低温となり蒸発器に戻ります。